東京都ではこの調査の被害想定を反映した「東京被害想定デジタルマップ」を公開しました。
マップでは、地図が映し出され、「表示マップの選択」で震度分布や液状化の危険度、建物の全壊棟数や焼失棟数、津波高、浸水深などのカテゴリーを選択すると、それぞれの被害程度が色分けされ、画面上をクリックすると、詳細な被害棟数などもわかります。地震の種類も、首都圏直下型地震の「都心南部」「多摩東部」だけでなく、「立川断層地帯地震」、「南海トラフ地震」なども選べます。
「東京マイ・被害想定」では、年齢や家族構成、地域などでを入力すること、その場所で想定される液状化、道路寸断、停電などの状況がアイコンで表示され、状況説明や詳細な情報のページを見ることもできます。平時と震災直後の2ケースでそれぞれのとるべき行動も示されます。発生後から1日後、1週間後、1カ月後など、時間の経過に伴う被害状況の変化も紹介されています。都総合防災部の担当者は「地震の被害を自分ごととして捉えてもらい、防災や被害時の行動にいかしてほしい」と話しています。
「地震に関する地域危険度測定調査」では、下高井戸三丁目全体の危険度がランク付けされていますが、このデジタルマップでは居住地や仕事先といったもっと詳細な地点の被害状況が視覚的に表示されます。また、発災時にとるべき行動なども非常に参考になりますので、ぜひ一度ご覧になってください(朝日新聞の記事を参照)。